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学校経営コンサルタント栗山のブログ

3月 26, 2019 2:54 pm

いよいよ大学マーケットの再編加速か!?

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船井総研 学校経営コンサルタントの栗山です。

先日、関西国際大学を運営する「学校法人濱名学院」と、神戸山手大学を運営する「学校法人神戸山手学園」が2020年4月の合併を発表しました。学部譲渡の第一号案件として期待が集まっています。

報道によると、

経緯は、学校法人神戸山手学園が運営する神戸山手女子中高の支援要請を学校法人濱名学院に実施したことが始まりとのことです。

学校法人神戸山手学園の事業報告書によると、神戸山手女子中高は、2014年から「神戸山手女子中高教育経営改革推進会議」で経営改善に努めていたようですが、自力での再建は難しかったのでしょう。文科省主導で法人合併のグランドデザインが描かれた模様です。


2つの大学について、もう少しみてみましょう。

(1)関西国際大学

学校法人濱名学院の事業報告書によると、保有学部および収容定員充足率は、

 人間科学部(人間心理、経営)在学生840/収容定員940→89.4%

 教育学部(教育福祉、英語コミュニケーション)799/800→99.9%

 保健医療学部(看護)363/320→113.4%

 留学生別科 12/30→40%

と、学生募集は順調に推移しています。


決算内容において、事業活動収支計算書は、

 経常収支差額▲27百万円

 基本金組入前当年度収支差額▲66百万円 →減価償却費非公開のためCF不明

貸借対照表は、

 現金預金1,648百万円

 特定資産1,406百万円

 有価証券649百万円

 前受金614百万円     →換金性が高い資産3,089百万円

 長期借入金659百万円   →ネットキャッシュ2,430百万円

と単年度赤字、内部留保も決して潤沢とはいえない状況であることがわかります。

(2)神戸山手大学


学校法人神戸山手学園の事業報告書によると、 保有学部および収容定員充足率は、


 現代社会学部(総合社会、観光文化、環境文化、都市交流)539/910→59.2%


と大幅な定員割れです。


決算内容において、事業活動収支計算書は、

 経常収支差額▲486百万円

 基本金組入前当年度収支差額▲469百万円→減価償却費非公開のためCF不明

貸借対照表は

 現金預金非公開(流動資産1,181百万円)

 特定資産0百万円 前受金614百万円

 固定負債+流動負債1,072百万円


と単年度大幅赤字、内部留保も枯渇しており危機的な状況であることがわかります。

今回は、同エリア、学部補完による救済合併の色合いが強いです。合併後のそれぞれの学部のシナジーはどの程度見込まれてるのか、学校法人濱名学院の財務基盤は決して磐石とはいえません。


今後の再建に期待したいです。

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