学校改革・学校経営の最前線

学校経営コンサルタント栗山のブログ

8月 12, 2019 2:11 pm

高校法人の学校改革

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 中学校・高等学校のターゲット人口である国内12歳人口の推移は、総務省統計局によると、平成30年度で1,055千人、平成20年度対比120千人の減少となっている。令和12年度には926千人で、平成30年度対比129千人と更に減少が見込まれている。また、学校基本調査によると、私立中学校入学者数は平成30年度で80千人、国内12歳人口に占める割合は7.6%である。平成20年度対比6千人の減少、12歳人口に占める割合は0.3ポイントの増加である。私立中学校に進学する割合は増加傾向にあるが、それ以上に国内12歳人口の減少が進行しており、全体数は減少トレンドと私立中学校を取り巻く環境は厳しいものがある。国内12歳人口の減少を主因に、東京都内の私立中学校は4割程度しか入学定員を充足できていない。募集堅調な中学校・高等学校のキーワードは、高大接続改革を意識したトータル的なブランディングが完成していることである。

 

 高大接続改革は、中央教育審議会への諮問「大学入学者選抜の改善をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について(平成24年8月28日)」を機にスタートした。少子高齢化の進行、国際競争の発展等による社会構造の急速に変革期において、社会は新たな価値を創造し、社会で自立的に活動していくために必要な学力3要素(①知識・技能の確実な習得、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)をバランスよく習得した人材を求めている。高大接続改革は、この時代背景を踏まえ、学力の3要素を育成する「高等教育」、高校までに培った力を更に向上・発展させ、社会に送り出すための「大学教育」、学力の3要素を多面的に評価する「大学入学者選抜」の三者一体の改革を進め、大学教育の質的転換を図るものである。

 

 高大接続改革を踏まえ、これからの中学校・高等学校の学校経営は、学力の3要素の育成に必要な「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」の視点を意識した教育を展開し、リブランディングする必要がある。そのために、ジョン・マグワイア博士が提唱するエンロールメント・マネジメントを中学校・高等学校の改革に取り入れることを提唱している。地域を構成する一コミュニティとして中学校・高等学校を捉え、学生のキャリア教育の観点から、マーケティング的手法により学内外の資源を有機的に結合する戦略を立案・実行する総合的な学生支援として適用する。

 

  最近、人気を集めている中学校・高等学校の特徴である、「現実社会と連動しながら生きる力を育む教育を展開し、リブランディングする」に通ずる点が多いと考え、 エンロールメント・マネジメントの導入こそが、高校法人の学校改革のポイントと考える。

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